ハイビスカス(芙蓉花 ブッソウゲ)

屋久島の秋を彩る花

ハイビスカス

屋久島の生垣には様々なハイビスカスが見られます、特に夏から秋にかけては見頃を迎えます。
さてみなさんはハイビスカスと言うと、ハワイや沖縄をイメージされる方がほとんどでしょう、ハワイの州花にもなっているので当然です。
実はハイビスカスは中国南部原産の常緑低木樹で、もともとは芙蓉の花を品種改良した園芸種です。よって和名を芙蓉花と言います。
現在では品種改良が進み、紅だけでなくピンクやオレンジ、イエロー、ホワイトなどの色があり、一重咲きから八重咲までさまざまあります。
品種も4,000種以上と言われています、ただ寒さに弱い熱帯の植物です。
こちらではハイビスカスの綺麗な花をご観賞下さい。

紅系統



ハイビスカス1号種
一番原種に近いハイビスカス。
一番おなじみのハイビスカス、葉が紅くなる特徴があり枝が細く伸びる。花は若干小降りで花弁が薄い、花弁の外縁がギザギザの形状をする。

紅種の品種改良種
上記のハイビスカスを品種改良し花弁を鮮やかな紅に、厚みも厚く外縁も丸く整う。葉は濃い緑で全体的に美しい。
近年特に多く見られる種。






風鈴型のハイビスカス
こちらは珍しい風鈴型のハイビスカス。
かなり小降りな花で下に垂れ下がるのが特徴。
屋久島でも数本しか木を見ない。
フルーツガーデンとノマドカフェに有り。

八重咲きの紅
八重咲きのハイビスカスは花にボリュームがあり特に美しく見せる。
大きいカーネーションやバラに近いイメージ。
こちらの紅は実物はかなり見事。
宮之浦益救神社に1本有り。






大型の紅種ハイビスカス
こちらは珍しい大型の紅色ハイビスカス。
かなり大降りな花で人の顔程あるのが特徴。
屋久島でも数本しか木を見ない。
春田集落杉邸に有り。

小八重咲きの紅
八重咲きの紅種ハイビスカスであるが小降りのタイプ。
小さいのでカーネーションやバラに近いイメージ。
こちらの紅は実物はかなり小さい、今回取材で初めて見た種。
春田集落杉邸に有り。

ピンク系統



大型のピンク種
こちらは珍しい大型の花で花弁が連なるハイビスカス。
かなり大型な花で見応え十分の花が特徴。
屋久島でも数本しか木を見ない。
思草園に有り。

大型ピンクの代表格
ピンクのハイビスカスで一番多くみるのがこのタイプ。
色は紅が強いものから白に近いものまで個体差が激しい。
比較的容易に生育するので園芸向き。




小降りの珍しいピンク種
こちらは珍しい小降りの花で紅の基本種に近い形のハイビスカス。
紅では基本の花の形をするが、ピンクではかなり珍しい。
屋久島でも珍しい、ピンクが鮮やかな花。
平野地区下道で発見。

八重咲のピンク
ピンクの八重咲ハイビスカスは近年急速に広がりつつあり、多く見られるようになってきた。
色は淡いピンクでボリュームがあり美しい。
こちらも比較的容易に生育するので園芸向き。






オーソドックスなピンク種
こちらはイエロー種にもあるオーソドックスなピンク種のハイビスカス、花弁中央部があずき色になる。
屋久島では近年の流行、ピンクが淡い綺麗な花。
春田地区で発見。

白色ピンク種
左記のピンク種からホワイト種に改良して出来た種と思われる。
色は白いが花弁中央はあずき色、今後ホワイトのオーソドックス系になって行く可能性有り。
こちらも比較的容易に生育するので園芸向き。

イエロー系統



オーソドックスなイエロー種
こちらもピンク種にあるような花弁中央部があずきいろのオーソドックス種のハイビスカス。
紅種、ピンク種、黄色種とも花の形や大きさは同じ。
これからこの3種がオーソドックスとして定着すると思われる。

イエローとオレンジの中間種
こちらは花弁中心部も同色で、イエローをベースの基調にオレンジ色がかかる大変美しい種。
昨年テレビ撮影中に偶然発見したが、これ程の色が出るハイビスカスは見事。私が一番気に入ったハイビスカス。
平内集落のある民家にて発見。






1号種外観のイエロー種
ピンク種にもこのタイプはあるが大変珍しいイエロー種。
紅以外で1号種に近い形をするハイビスカスはかなり近年に品種改良されたもの。
屋久島でも珍しくとても綺麗な花。


八重咲のイエロー種
イエローの八重咲ハイビスカスは大変珍しく、屋久島では1本しか確認出来ていない。
色鮮やかでボリュームもあり大変美しい。
こちらはこれから広がる種と思われる。
ノマドカフェのお隣に咲いている。






大型イエロー種
こちらは人の顔程あるイエロー種のハイビスカス。
イエローでもかなり珍しい、大型種の特徴は生育が遅く、樹勢が悪い、従って育てにくく花の数も沢山付かない
春田集落杉邸で撮影。

イエロー改良種
紅色種にもこの形があるが、オーソドックス種をさらに改良し、花弁中央部まで同色へと進めた種。
花弁中央部まで同色を進めた物は比較的少なく、かなり近年の品種改良種。これからの主力へとなって行くと思われる。
こちらもかなり珍しい種。

オレンジ系統



中型オレンジ種
こちらは珍しいオレンジと紅のグラデーションカラーハイビスカス。
大きさも子供の顔位あり大変迫力あるハイビスカス。
屋久島でも珍しいく、こういった種は挿し木が難しいのでなかなか増えていかないので今後は多種との交配次第。
思草園で発見。

中型オレンジ種
こちらも中型のオレンジ種、中型や大型は花弁が厚くなるのだが、こちらは珍しい薄い種。
花弁の質感は1号種に近く、外郭は改良種、大きさは新種にと面白い交配によって出来上がっている。この交配の形が確立すれば多色も同形が生まれてくると思われる。






大型オレンジ種
こちらは珍しい大型のオレンジ種、こちらも人の顔程にデカイ。
大型種の特徴は花弁がかなり厚く感じ滑らかでない、色を覗けば芙蓉に戻っているような感じがする。
花を大きくするため、再度芙蓉と交配させているのかも。
春田集落杉邸で撮影。

オレンジの八重咲種
紅やピンク、イエローなどと同様の八重咲き種で近年比較的広がり始めた種。
咲いている時は綺麗だが、枯れ始めると他より残念な感じがする。
庭にいろいろな種を植えると綺麗だろう、かく言う私は今年いくつかの種を春に挿し木した、一部は順調に成長し始めた。

ホワイト系統



ホワイト種
こちらは大変珍しいホワイト系のハイビスカス。
紅の1号種と外形は比較的似る、やや薄いホワイト。
白いハイビスカスは大変珍しいが、混ざって出来ない色をどうやって創り出すのか不思議。
麦生地区道上で撮影。

ホワイト改良重
左記のホワイト種から紅などの改良種のように改良された種と思われる。
白がくっきりし外郭もそれに近いが紅などの様には外郭がハッキリしてない様に思う。
たださすがに白は綺麗、花そのものは小降り。
高平地区道上で撮影。

ハイビスカスの仲間



サキシマ芙蓉
こちらは別解説をしたが沖縄の南、先島諸島原産の芙蓉。
芙蓉は基本的に1日花で翌日は別の花が咲く、これはハイビスカスも同様の物が多い。
酔芙蓉の様に夜色が変わる珍しい種もある、屋久島の秋を代表するはな。

ハマボウ
ハマボウは一見ハイビスカスに見えるがハイビスカスの特徴の蕊(シベ)が突きでず短い
色はレモン色で花が沢山付くのが特徴。
ハイビスカスや芙蓉、ハマボウもアオイの仲間で同族にあたる。

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